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2023/09/26

 寺社巡り② 本町・柏町地区

残暑の9月17日、寺院巡り(その2)本町・柏地区と題した「お宝発見講座」が行われました。早めに集合された方は、長屋門で開かれている写真展を見られていました。参加者は外国人を含めて18名の方々で、最初の案内地は地王山地蔵院宝幢寺の山門でした。
1_長屋門に集合


山門をくぐってすぐ、太いケヤキと出くわしてびっくりでした。1334年の開山、御朱印寺であったこと、境内には沢山の石像があり、陰刻の六地蔵の紹介がありました。本堂はあいにく修復中でした。ヒマラヤスギの幹回りを、参加した子供とスタッフが手を繋いで測ったようです。この地域が尾張藩のお鷹場だったことやカッパ伝説も聞けました。
2_石像物の説明


東明寺では二つのお宝である、蟇俣の字が刻まれた市指定文化財の地蔵像と、東上鉄道(東武東上線)の誘致に尽力された井下田慶十郎翁のお墓が紹介されました。井下田翁の戒名は鉄道王に相応しく「交通院慶運東上居士」と刻まれていました。リクエストもあり、樽の形状をした石像モニュメントも拝見。働き者と慕われた人が眠っているのでしょう。
4_誰を偲ぶのかな


ここから、しばらく歩きます。と言っても、ほぼまっすぐです。富士道に入り、左が敷島神社の参道の角にあるのが立善講寺(りゅうぜんこうじ)、日蓮宗のお寺です。明治初年、日蓮宗徒が一心講という組織を作り、田子山富士築造時には、四合目に南無妙法蓮華経の石碑を建てるなどの活動をしていましたが、寺院を得たいという思いに至り池上本門寺に誘致を願い、かなえられたお寺です。
日蓮宗は、鎌倉仏教の一つ。日蓮上人は、内村鑑三の「代表的日本人」に西郷隆盛らと並んで選ばれた人物です。本堂正面の彫り物は美しく、創建年代等今後の研究が期待されるそうです。
5_立派な立善講寺


細田学園を左に見て、しばらく行くと道が二股に、左を行くとすぐ御嶽(おんたけ)神社の看板があります。ここは、一説によると天保2年(江戸時代)の創建ですので、このあたりで一番古い神社です。本堂の下には、何やら字の書いてある石がありました。みんなで、のぞいてみました。写真の社務所の中に、氏子総代さんのご厚意で入れていただきお話をうかがいました。実明講の方たちが守ってきたそうです。講の代表が木曾の御嶽にお参り(登山だそうです)したり、山開きや初午も行われてきたそうです。中には、古い写真も掲示してあり、歴史を感じました。
6_御嶽神社古い社務所


最後は、敷島神社に向かいます。田子山富士の下と山頂に鎮座する浅間神社の話を聞いたあと、ここも氏子総代さんのご厚意で敷島神社の本殿の中にお招きいただきました。神社にあがる時はきものをそろえようと神様にお尻を向けるのはマナーに反するなど、いろいろお話をうかがって、最後はありがたいお神酒(みき)をいただきました。
7_御神酒も頂いた


暑い中でしたが、無事終了いたしました。
次回は10/29(日)上宗岡の寺社めぐりです。お楽しみに。、

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